KINJIRO

文章を声に出して読む音読は幼少期にたくさん行うことで、社会で必要な表現力や想像力を支える基礎をつくるとされていて、さまざまな能力の向上が見込まれます。これらのことから学校の授業などで、多用されています。学校の音読指導では、文章を読むときに読む相手に聞きやすいように、表現や抑揚など読み方を調整する能力を重視し指導をしています。しかし、子供が学校の授業以外で、聞き手を意識した音読を継続的に行う事は容易ではありません。また、人に音読をするということは、緊張や恥ずかしさから苦手意識も生まれてしまい、嫌いな子供も少なくありません。

そこで本研究では、子供がひとりでも楽しく音読ができるように、子供の音読を聞くことで子供の音読を支援する、読書介助アニマトロニクス:KINJIROを開発しています。KINJIROは子供の音読を促し、子供の音読を聞いてくれます。これにより子供は音読を続けるようになり、読書力の向上、読解力の向上が見込まれます。

またKINJIROに子供が音読をした記録を、連動したスマートフォンなどで親が確認でき、子供の音読学習の状況を把握ができるシステムも合わせて開発しています。

査読なし国内発表

  • 中台久和巨, 李昇, 北島宗雄, 星野准一, :児童の音読トレーニング支援を目的とした読書介助アニマトロニクスの提案, 第162回HCI研究会, お茶の水女子大学, March, 2015